Ich gehör nur mir!

好きな舞台を好きなだけ。わたしの観劇ライフはわたしだけのもの!

【2020/2/16昼】赤と黒@御園座

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赤と黒』観てきました。

なんでこの演目選んだんだろう?御園座が赤を基調としているから?笑

アルジェもそうなんだけれど、今の時代に観るとどうにも古い。赤と黒は原作がそもそも古典だから仕方ないんだけれど、こういう男役像が初演当時のトレンドだったんだろうなあって思う。アルジェは好きなんだけれどな…ジュリアンの強さの中にある繊細さとか儚さが美しかった。ラストシーン衝撃だったけれど、男役の美学を感じる作品だと思う。

赤と黒は、珠城さんの持ち前の情熱的な要素と、ジュリアンの思うがままに生きる熱量や真っ直ぐさが良くも悪くも合わさりすぎて前面に押し出されすぎているように感じた。

ジュリアンの独り言だか心の声は何なのだろう。手を払われた!この鐘が鳴り終わる前に手を握ってやる!とか、笑うところなのか真面目な場面なのか、よく分からなかった。

全体的にそういう場面が多くて、2幕でジュリアンに殺されそうになったマチルドが喜ぶ場面、はあ?ってなった。(ごめんなさい)

何よりも、主役以外出番少なすぎでは?レナール夫人の美園さんですら、2幕半分くらい出てこないし、月城さんはフーケも公爵もカッコ良かったけれど、もっと見応えのある役でみたかった。

2幕全く出てこないけれど、輝月さんのレナールは舞台上に1人のシーンもあるし、もしかしたらいちばん美味しい役なのでは?と思う。

あとはヴァルノの華蘭さん。大好きな方なので贔屓目もあるかもしれないけれど、一応悪役枠?ですかね。存在感あって良かった。

きよらさんの顎つかむとこ、悪すぎて震えた。きよらさんはお名前は知っていて初めて観たけれど、ただ出てきて引っ込むだけの場面でも存在感あるし、先が楽しみな方ですね。

 

新たに追加されたらしいフィナーレも良かったなあ。美園さん筆頭の娘役の群舞も良かったし、輝月さん中心のナンバーも良かった。リフトも、拍手したくなるダイナミックさと美しさ。男役のナンバーも良かった。月城さんのオールバックからの色気が素晴らしくて惚れ惚れしました。珍しく客席降りもあり、贅沢すぎるフィナーレでした。

 

個人的には好みの作品ではないですが、芝居心のある方が多くて見応えありました。

御園座もこれからまた、中日劇場時代のように定期的にステイ公演やってくれることを期待しています。