Ich gehör nur mir!

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劇団四季のリトルマーメイドが大好きになった話

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 今更にも程がありますが、2018年8月26日「リトルマーメイド」名古屋公演が千秋楽を迎えました。名古屋ではライオンキングに次ぐ1年10か月もの長期ロングランでした。

 

名古屋という街は他の地域にお住まいの人が思っている以上に田舎で、話題のものには飛びつくけれど非常に飽きっぽく、派手好きだが財布のひもはがっちり固い人が多いイメージです。(私個人の意見です) 

もともとの劇場数も少ないのに、近年はどんどん劇場もなくなり(あの中日劇場でさえもなくなってしまった)大きな興業の全国ツアーではますます名古屋飛ばしが加速しそうに思います。

 

そんななかリトルマーメイドのロングラン、客席がさびしい時期もあったかと思いますが、やはり常設の劇場があって公演を継続的にやってくれるというのはありがたいことだと思います。(本当はたくさん劇場があって、選択肢のひとつとしてLMがあるのが理想だったのですが)

 

前置きが長くなりましたが、最初はファミリー向けでしょ?アニメ版も見ていないし、と思っていたわたしが知らぬ間にリトルマーメイドが大好きになった話。

 

リトルマーメイドはアリエルの成長物語。そして彼女の父、海の王トリトンの成長物語でもあるのだ。

 

これに尽きます。正直、アリエルがピンチになるのは自業自得だし、あまりにも環境に恵まれているがためにその当たり前に気づかないのは、幼さゆえのよくあること。なによりも姉たちや妻を失ったトリトンはその悲しい経験のゆえにアリエルにも過保護であるわけですが、最後には人間の王子との結婚を許すという展開。

アリエルを叱った後に言いすぎたかなと気にしてみたり、アリエルが行方不明になってからも気が気でないし、アースラに究極の選択を迫られた時には愛する娘のために契約に応じてしまう。

散々振り回されたけれど、ごめんなさいの一言とアリエルが無事に戻ってきてくれたこと、たったそれだけで全部許してあげる。間違っていたのは自分だと言う。

ラストの曲につながる、行かせたくないそう願ってしまうと言うセリフは1人の父としての言葉だな〜と思うから大好きです。

 

アニメ版のリトルマーメイドを見ていないので、舞台版とどんな違いがあるかとかキャラクターの個性に何か違いがあるのかどうかは分かりませんが、とにかく劇団四季のリトルマーメイドは父娘で観てほしい。特に、結婚式を控えた娘と観てほしい。そんな作品だなと思います。