【2018/10/21】THE GREATEST MUSICAL CONCERT@海宝直人さんの「石になろう」が凄かった
Bプログラム観てきました!!
セットリストは以下の通り。
3日間の最終公演ということで色んな感想を目にして、期待値もすごく高かったのですが、その期待をさらに上回る素晴らしいコンサートでした。
それぞれの編曲もとても良かった。JCSの前にオーバーチュアでガラッと雰囲気変えたり、ミス・サイゴンも同じように前の曲とのメリハリの付け方と空気の変え方が上手いな〜と感じた。どのナンバーもかなり重くてボリュームあるので、普通に聴いていたら胸焼けしちゃいそうだけれど、そうならないのも音楽の力が大きいなと思う。
どれも素晴らしかったのですが、特に響いた曲のメモ。
M2 新しい世界 アホールニューワールド(アラジン)
海宝さん×咲妃さん
海宝さんのアル未見なのですが、プリンス感が素晴らしくてしかもこういう場で四季の歌詞で歌ってくれるところが良かった。海宝さんのちょっと茶目っ気ある表情が堪らない。イントロがめちゃ良かった。
M3 何故愛せないの?(モーツァルト)
柿澤さんソロ
いきなりM!が来るとは思わなくてビックリ。いまさらだけど、柿澤さん初見だった。グリブラでコントしてるイメージしかなかったけど笑、若手でカッコよくて歌える人って貴重だから、頑張ってほしいし、いつかヴォルフやってほしいな。しかしなぜIch bin Musikではなくこの曲なのか。
M5 終わりなき夜(ライオンキング)
柿澤さん×海宝さん
Wシンバによる豪華なナンバーでした。柿澤さんは1回しかシンバやってないんだっけ?笑 2人のアイコンタクトとハーモニーが最高でした。こういうのソンダンでもやったら良いのに。
M6 Good Morning Baltimore (Hairspray)
咲妃さんソロ
咲妃さんのすごいと思うところは、表情とか空気感を曲に合わせて完璧に作り上げてくるところ。宝塚時代はトップさんに寄り添うタイプに徹していたけれど(後ろをついて歩く感じ)、そうじゃない姿も本当に魅力的。このあいだのゴーストのモリーも感情の表現が素晴らしかった。このナンバーでは一瞬でヘアスプレーの世界に引き込まれた。
M8後悔(フランケンシュタイン)
柿澤さんソロ
Aプログラムではヘロデ王の歌を歌ったそうですが、Bプログラムではこちらの曲に変更。フランケンシュタイン観たことないですけれどとても良い曲だった。(フランクワイルドホーンぽいと思ったけど違うのね。)
M9トゥナイト(ウェストサイド物語)
福井さん×咲妃さん
もう観ることの出来ない福井さんのトニー。ちゃんとトニー仕様の青年っぽい声にしていて巧みだなと。咲妃さんも可憐なマリア感が素敵な透明感のある歌声。
WSSは話が好きじゃないので本当に数回しか観たことないけれど、改めて曲は良いと思った。
M11 Gethsemane(Jesus Christ Superstar)
海宝さんソロ
JCSのイントロから入るアレンジはバースデーライブの時と同じ。ゲツセマネを歌うと事前に知ってはいたけれど、下手から歩いてくる海宝さんがガリラヤの丘を歩くジーザスに見えて鳥肌立った。
歌はもう言葉にできないくらい素晴らしくてですね。英語で歌うというところもなんですけれど、世界の海宝直人さんを見たという感じ。
さっきまでアルとかシンバで歌っていた人と同一人物なのか疑うレベルで表情も気迫も全然違う。ロングトーンも高音も凄すぎる。海宝さんのゲツセマネ聴くの2回目だけれど、あの難曲を歌いこなすなんて素晴らしいし、何度も言うけれどぜひ本編でジーザス演じてほしい。ゲツセマネで本気泣きしてしまった。
M12 星のさだめ(アイーダ)
福井さん×濱田さん
劇団四季のアイーダではもう二度と観ることができないコンビ。イントロが流れた瞬間からアイーダの世界で。アレンジも良かった。福井さんも濱田さんもナンバーの間は昔に戻ったみたいだったなー
M13 時が来た(ジキル&ハイド)
石丸さんソロ
まず、石丸さんってずっとイケメンのままでバンパイアか何かなのですか?笑 髭も相まってカッコよかった。トークは面白いし。
ジキハイは鹿賀丈史さんしか観たことないので、石丸さんverは未見だけれどアルバムにも入っているこの曲、素晴らしかった。後半部のアレンジがかっこよかった!
プリンスから素敵なおじ様になって。こういう俳優さんが増えてほしい。
M14こいつはサーカス(エビータ)
福井さんソロ
共にいてアルゼンチーナのイントロからのこいつはサーカス。福井さんってペロンのイメージだけどチェもやってたんだっけ?正統派な役よりもこういうクセのある役で観てみたい。もうちょっと若かったらルキーニあったかなー?高嶋さん系の感じで。
M15 サンセットメドレー
わたしは柿澤さんの舞台を観たことないから的外れな感想なのかもしれないけれど、1曲だけ切り取って歌うと感情が乗るまでに時間がかかるのかな?Sunset Boulevardがなんとなく歌いにくそうな気がした。柿澤さんの持ち歌が何か分からないけれどもうちょっと歌い上げる感じの曲も聴いてみたかった。
M16夜は必ずあける(ゴースト)
咲妃さんソロ
Aプログラムではダンスはやめられないでしたが、Bプログラムではゴーストのナンバー。この間は観たばっかりだから物語を思い出してうるうるしてしまった。
M17 Suddenly Seymour(LITTLE SHOP OF HORRORS)
ルーシー×海宝さん
この曲、Adam Jacobsのアルバムに入っていてこの作品自体は知らないけれど良いな〜と思っていたので、それを聴けてとても嬉しかったし、なによりも2人の心から楽しそうな表情が素晴らしかった。海宝さんってちょっといたずらっぽい笑顔するじゃないですか。それが大好き。
M20石になろう(ノートルダムの鐘)
海宝さんソロ
このナンバーをコンサートで歌う人なんているだろうか。多分海宝さんしかいないと思う。カジモドの感情に乗っていないと歌えなさそうなこの曲を、コンサートでいきなり歌える海宝さんが素晴らしい。コーラスの方々が♪いいよカジモド好きにしなさい〜♪のところを歌ってくれるのもさらにノートルダムの世界に入り込めた。
ちょっとだけ顔歪ませて体曲げて歌うんですよね。カジモドの魂の叫びを聞いた。海宝さんのカジモド未見なのでCDでしか聴いたことないけれど、CDなんか比べ物にならないくらいの圧倒的なパワー。♪心とざして〜♪の高音が今までに聴いたどのMoSよりも心に響いた。語彙がなくて伝わらないけれど、ショーストップするのも頷ける、誰が聴いても文句なしの1曲でした。
M21世界が終わる夜のように(ミス・サイゴン)
柿澤さん×咲妃さん
石になろうで打ちのめされているところにミスサイゴンのイントロで気持ちがもたなかった笑 当たり前に美しいハーモニーのデュエットだったのですが、柿澤さんってクリスよりもトゥイっぽいイメージなのですが(実際にやるかは別として)どうでしょうか?
福井さんソロ
これが意外とお気に入りでして。福井さんの演じてこられた役とは雰囲気が違う曲を聴けたことも大きな収穫なのですが、それよりも実際にエンジニアやれそうじゃない?オーディション受けるつもりで役作りしていたのかな?って思うくらいにハマってた!がなり声みたいなのは喉に負担かかりそうでしたが、良い感じだったので2020年に観れますように!!
M23心で見つめて(ラブネバーダイ) M24君の歌をもう一度(ラブネバーダイ)
それぞれ濱田さん・石丸さんソロ
ゲストのお2人はラブネバの宣伝で来ておられたのですね。
オペラ座好きとしては、オペラ座の怪人のラストで完結しているのでラブネバは観に行かないのですが、曲はとても素晴らしいと思う。石丸さんが歌った曲しか知らないけど。
アンコール
M26ワンデイモア(レ・ミゼラブル)
この人数でも圧倒的なパワーでラストにふさわしい曲だったなあ。
石丸さんジャベールやってほしい。ジャベパートの破壊力凄まじかった。
めぐさんはエポパートだったけれど、ご本人のキャラはやっぱエポな気がする。全員で歌っていてもよく響くお声。ファンテは組み合わせ次第で観れるかわからないけれど楽しみです。
そして海宝さんのマリウス。すごく印象的なところがあって、♪私はたたかおう〜♪のソロパートの前に一瞬目を閉じていた。気持ちを高めていたのか、集中していたのか、ただの長めの瞬きだったのか分からないけれど笑、とにかくあの瞬間目つきがグッと変わってマリウスを感じた。
<ルーシーさんまとめ>
ルーシーさんは歌はとってもパワフルで繊細で情熱的でどのナンバーも素晴らしかった。しかしお話しする姿はとてもチャーミングな方だなと。 アンコール前、通訳さんを介して挨拶していたけれど、ゆっくりわかりやすい英語で話してくれていたし、日本デビューだったようだけれど、ファミリーってちょっと泣きそうになりながら話していてとても好感。(ちなみにルーシーさんの言葉をうんうん頷いて聞く海宝さんも可愛い。)
ギリギリになっていくかどうか迷ったけれど、結果的に行ってよかった。行かなかったらきっと後悔していたと思う。コンサート形式だと新たな楽曲に出会えたり、観たことのない俳優さんの魅力に気付けたり良いことづくめ。
地方在住なので東京に観に行く演目は色々吟味してしまうものだけれど、こういうコンサートはまた行ってみたいしぜひ第2弾もやってほしいな~