【2019/9/1】パリのアメリカ人@雷に打たれたみたいな衝撃
『パリのアメリカ人』名古屋公演初日!
開幕直後にオーブで観て以来の2度目。最初は正直全然しっくり来なかった作品なのですが笑、今回雷に打たれたみたいな衝撃を受けました。
この作品に対するわたしの印象が最も変わった要因、ジェリーとリズのパ・ド・ドゥ。
過去に縛られたままだったリズの心が解き放たれたのを感じて鳥肌が立った。石橋さんのリズは、なんて魅力的な表情で踊るんだろう。
戦争の傷を負いながらも前向きで明るくて陽気なジェリーが、リズの心に光を与えてくれていた。自分らしく生きていいんだという気持ちにさせてくれた。だからきっと、あの瞬間リズの世界に現れたのはジェリーだったんだろうな。
ジェリーのダンスもしなやかで美しい。ゆるめの松島さんファンなのですが、 リチー・ベルナルド・ボビー・ウェイター長/召使い・ニールス・ミスト・フィエロ・ソンダンなど…気づけばいろいろ観ていますが、久しぶりにガッツリ踊る松島さんを堪能出来て、「それだけで最高の幸せ!」って感じ。
わたしは特に『コンタクト』が大好きで、松島さんのウェイター長が今でも最高!と思っているのですが、その時の感動を思い出した。リフトは優しさと力強さがあふれ、時にセクシーさを感じたりも。人の心を震わせるダンスを踊るってほんとうに素晴らしいし、何よりもダンスが「言葉以上に雄弁」という表現に説得力があり、はじめて観たときに感じた「なんでアンリじゃなくてジェリーなの?」という疑問を打ち消してくれた(わたしはアンリを選ぶけど!)
大好きな方です。
ウィールドン氏の振り付けはクラシカルさもありつつ、こうくるか!という新しさもあり、舞台転換も含めて見ていて飽きないし、舞台を彩るプロジェクションマッピングも素晴らしい。
芝居の部分も、暗い時代を乗り越え前へ進んでいくメッセージ性も今回はしっかり感じられたし、若者たちの感情の動きには共感する部分も多い。
セリフや歌詞の語感もよく練られており、面白い作品だなと改めて感じる一方で、もう少し感情に乗ったセリフ回しだったらなあと思う。真剣な場面で棒読みっぽく聞こえてしまったり。母音法のおかげでクリアに聞こえるけれど、それがたまに仇になっているような。せっかく芝居も面白いので、もう少し自然になっていったら良いのに。
あと、ガーシュウィンの曲にどれだけ親しみがあるかも大事な要素かなと。前に海外の番組映像を見たとき、 アンリが最初に歌う3拍子のアイガットリズムに笑いが起きていて、それをとても新鮮に思ったけれど、それだけ本来の曲が浸透しているから違和感が面白いのだろうな。わたしは音楽をやっていたわけでもないし、『クレイジー・フォー・ユー』くらいでしか知らないので。『クレイジー~』を観ているせいで、歌詞に対して別の違和感を感じてしまうレベル。でも、歌詞はどれもすごく好き。「パラダイスの階段」の韻の踏み方とか特に良いと思う!
登場人物の中ではやはりアンリが好き。リズは、自分の本当に気持ちに気づかせ、解放してくれた人を選ぶわけだけれど、わたしなら不器用でも自分をまっすぐに愛してくれる人を選ぶ。みんなに「そんなの本当に愛じゃない」と否定されまくるアンリはちょっとかわいそう。秘密もすぐアダムにばらされちゃうし。
アンリもまた、戦争の頃の自分や家族の行いを後ろめたく思い、過去に囚われたままの人だと思うけれど、両親に認められたことで過去から解き放たれて自由になれたのかなあ。アンリも自由を得られたから、リズをジェリーのもとに行かせてあげたのかなと思ってる。
東京で観た時には感じることのできなかったこの作品の魅力に気付けて本当に良かった。東京で観た時に、深く考あたりする作品じゃないけどなんて感想を書き散らしていた自分が恥ずかしい。これは人とガッツリ語り合いたい作品です!!!絶対にまた行く。
【2019/8/17】ついに2.5次元デビュー!!!ミュージカル『テニスの王子様』3rd SEASON 全国大会 青学vs立海 前編
ついに!!!2.5次元ミュージカルデビューしてきました!!!
昔マンガ読んでたし、最近ではWOWOWで過去作品の放送があったり、2.5出身で自分がよくみる舞台で活躍している人もたくさんいるから、ずっと興味はあったけれど、これまで生で機会のなかったテニミュ。
最高!!!!!楽しかった!!!!!見事に沼落ちしました!!!!
キャラをより際立たせる照明と音楽のアレンジ痺れます。キレッキレのダンスも良い!!!!群舞もそれぞれのキャラの個性もありつつ、学校ごとにまとまりもある。
試合中の技のモーションの映像もすごかったし(真田は特に、演技力も相まってとても良かった)、ミス・サイゴン以外の舞台でヘリコプター見るとは笑、って感じのど迫力演出もあり。
ミュージカルなのに前後編って斬新ですよね。分かってはいたけれど、ここで終わるの!!!って軽く衝撃受けた。でもこれは後編も観たくなる、というか観ないという選択肢はない。
ファンを楽しませるコンテンツも豊富なのがとても魅力的だなあと思いました。グッズ展開はもちろんのこと、日替わりらしい開演前と終演後の影アナや、生写真が当たる抽選、カテコのコールなどなど。はじめて現場行ったわたしもすっごく楽しかった。中の人のファンだけでなく、テニミュという作品自体が好きな人や、キャラ推しの人がいる理由も納得。
気になった方がいます。
まず、立海・真田弦一郎役の田鶴翔吾さん。出てきた瞬間からとにかくオーラがある!!!試合中の目力がかなりのもので、前方だったこともあって圧倒された。歌上手いしダンスもキレキレ。終始カッコ良くて目を引きました。カテコでのありがとうございました!も響いてて好感度高い。思わず生写真買ってしまった。別の舞台出る機会もあるのかな。とっても素敵な方だった!!!応援したい。
そして、四天宝寺・遠山金太郎役の平松來馬さん。開演前アナウンスでまず声が明るくてハキハキしていてめちゃ良いなあって思ったのと、とにかく楽しそうにダンスする姿が素敵だった!!!どこにいても気づけば見ちゃう。
カテコの客席降りでも笑顔で目合わせてハイタッチしてくれたので、めちゃ嬉しかった!!!まだ高校生と知って驚き。四天宝寺戦も見たかったなあ。ブルーレイ買おうか割と本気で悩んだ。
ここに挙げなかった方々も、それぞれとても魅力的で、こんなにたくさん若手の男性の役者がいるなんて、日本のミュージカル界の未来は明るいね。
それぞれの舞台にそれぞれの魅力があって、宝塚しか観ない人、四季しか観ない人もいれば、2.5しか観ない人といると思うけれど、自分はこうしていろんなジャンルの舞台を観る機会があって、どれも好きになれてとっても幸せ。
2.5は他のも観てみたいし、とりあえず後編は必ず観に行きます。
【2019/8/10-11】I hope. in TOKYO 海宝直人 concert 2019
ミュージカル界の宝!海宝直人さんのコンサート行って参りました!!!
セトリは以下の通り。
1.Overture
2.That‘s Entertainment(Band Wagon)
3.君住む街角(マイ・フェア・レディ)
4.Marina(West Side Story)
5.My Favorite Thing(The Sound of Music)
6.Edelweiss(The Sound of Music)
7.道化をよこして(リトルナイトミュージック)
8.街灯によりかかって(ミー・アンド・マイガール)
9.ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト(オペラ座の怪人)
10.対決(レ・ミゼラブル) ※8/10吉原光夫さん
世界が終わる夜のように(ミス・サイゴン) ※8/11昆夏美さん
11.ありのままの私(ラ・カージュ・オ・フォール)
12.Someone to Watch over me(Crazy for You)
13.愛せぬならば(美女と野獣)
14.自慢の息子(アラジン)
15.Feed the Birds(Mary Poppins)
16.自由を求めて(ウィキッド)
17.Vienna(SMASH) ※海宝さん弾き語り
18.Prologue: Once Upon a December(Anastasia)
19.My Petersburg(Anastasia)
[EC]
20.星よ(レ・ミゼラブル)
21.彼を帰して(レ・ミゼラブル) ※8/11のみ
ミュージカルの歴史を紐解くというテーマで、ミューオタ海宝さんによる解説付き。海宝さん好きである以前にミュージカル大好きなわたしのようなオタクにはたまらないコンサートでした。
まさかの最前列で、間近で海宝さんの歌声を浴びることが出来たし、バンドメンバーとのアイコンタクトとか、MC中に森さんが奏でる美しい旋律も堪能出来たし(アレンジ集を音源化してほしい!)、何より海宝さんの弾き語りをほぼ目の前で聴くことが出来たので終始目も耳も幸せすぎた!!
今回のセトリを聴きながら、初めて買った海外ミュージカルCD「ベスト・オブ・ブロードウェイ」のことを思い出しました。そのCDはBWミュージカルの軌跡を知るのにうってつけの1枚という(確か)コンセプトで、ショウほど素敵な商売はないに始まり、Defying Gravityで終わるというもので。今回海宝さんが歌った曲もたくさん収録されています。これまで生では聴く機会のないナンバーもたくさん歌ってくれたので、またひとつ自分のミューオタ経験値が上がった気がするし、海宝さんもこのCDのこと知ってたら良いなって思った。
どれも印象的なセトリだったのですが、初っ端のアステアからやられた。ミュージカル映画見ていた頃アステアとかジーン・ケリーにハマっていたので、かなり高まった。タップを踊る海宝さんはどこからどう見てもミュージカルスターでした。
あとお気に入りは、ミーマイの街灯によりかかって(東宝版は街灯の下で?かな)。わたしは天海さんverのミーマイが大好きすぎてビデオ擦り切れるくらい見ていたので、それ以外がどうしても受け入れられなかったんだけれど、今回海宝さんverを聴いて、いつか再演したら海宝ビルアリだなあと思った。タップにも挑戦してしたことだしぜひ見てみたいなあ。♪あの娘(彼女)こそワンダフルでマーベラスでビューティフルアンプって語感良すぎじゃないですか?ここの歌詞が大好き。
MOTNも聴けてよかった。♪マスカレード〜仮面に隠れて〜(略)クリスティーヌ、I Love you〜♪という美しいラストシーンを持ってくる演出がにくい。AIAOYの前奏?が流れたので何歌うのかなと思ったらMOTNだったので度肝抜かれた。低音はちょっとキツそうだけれど、ロングトーンは伸びやか。今回のセトリは日本語歌唱が多いと感じたけれど、これは四季版の歌詞で歌ってくれたのすごく嬉しかった!
ノームさんのファントムのお話を聞けて良かった。わたしもノーマルさん好きです。
トークゲストとのデュエットも最高でした!2日目は昆ちゃんとの世界が終わる夜のようにフルバージョン!!クリスをまだやってないのが嘘みたいな仕上がり。世界観の作り込みが半端なくて、そこにいたのは紛れもなくキムとクリスでした。ミス・サイゴンは救いがないから観ている方も苦しいけれど、に曲がどれも素晴らしくて中毒性高い作品だから楽しみだなあ。昆ちゃんとの共演がしばらく続くのも嬉しい。
2部のハイライトといえばDGでしょうけれど、その前にわたしのお気に入りはFeed the Birds(2ペンスを鳩に)。海宝さんのやわらかい歌声が美しいメロディーと最高にマッチしていた!コンサート終わってからも頭の中でずーっとグルグル巡っていたのはこの曲だったかも。
DGは英語で聴きたかったなー!!というのが正直な感想だけれど、わたしの大好きなミュージカルのひとつであるウィキッドを海宝さんも好きで嬉しい笑。岡さんが出しているみたいな女性のナンバーを集めたアルバム出してほしいなあ。歌ってほしい曲たくさんあるのに。
チャレンジ企画は弾き語りでVienna。ちょうど目の前だったので、手の動きもじっくり見れた。直前までクシャミしてたのに、当たり前ながらバッチリ切り替えてくるし、練習風景見せてあげたい!とか、やり直しあり!なんて言いながらも完璧すぎるし、生まれ持った才能もあるけれど、妥協を許さない努力の人でもあるんだろうなあと改めて感じた。海宝さん見ていると、わたしも何かやらなきゃ!った気持ちにいつもさせられる。好きを超えて尊敬の念です。
本編の最後は日本初演版への出演が決まったばかりのアナスタシアより。アニメ版が好きなので、舞台版も楽しみです。最後の高音もスコーンと決まっていてさすが。東京公演のみの出演なのが残念ではあるけれど、チケット取れるといいなあ。
アンコールは「最後の1曲」と言いながら、2日目はスターズの後にBHHを歌うとは!!!曲終わったのに森さんが指揮振っているから、あれ?なんで?と思っていたら、BHHの前奏流れ始めたので大感動でした。マリウスはきっと今期で卒業だろうと思うけれど、次回はジャベールに挑戦してでしょうか?楽しみにしています。
濃密すぎるコンサート、大満喫でした!コンサートじゃなくて舞台での役が観たいなんて思いつつも、歌を存分に堪能できるし、コンサート参戦はやめられない!!
【2019/8/10】キャッツ@泰潤マンカスデビューおめでとう!!
約1年ぶりのキャッツ!!!
前回は大井町開幕直後で、新演出やらランパスナンバー復活やら驚きがありすぎて、あんまりじっくり観れなかったので今回はリベンジ。
さらにたまたま持っていた日のチケでデビューほやほやの泰潤さんのマンカスを、しかも(わたし的)マンカス堪能席で観れました!!!我ながら幸運すぎる!!!
キャッツ自体は五反田から観ていますが、ゆるゆると観てきた結果、回数自体はそんなに多くありません。だから新演出版もCD聴いているうちに慣れたし、新マンカスも出たばかりなのでいろんな意見があるみたいだけれど、わたしはとても好きです。
背も高くて映えるし、歌声もカッコ良い。これまであまりダンスのイメージはあんまりなかったけれど思ったよりも動けてると思う。どこか忘れたけれど(誰か教えてください)タップ風の振りのところとか良かった。
マキャファイトとか、すごい声出して威嚇してた。かと思えば、スキンブルナンバーのヤクマンではてへぺろって感じでかわいいし。なんなのもう。ジェニナンで上手のところで、ミストとくっついて座ってるところもすごい可愛かった。ミストが踊ってきていい?みたいにしたら、マンカスがええで行っといでってやるところの優しい兄貴感。(語彙がなさすぎるけれど伝われ!)
グレランは一周回って好きになりました。1幕でいちばん好きなシーンかもしれないくらいに好き。新演出の1幕はどうも長く感じる上に、いよいよ舞踏会か!と高まったところで、ぶった切られるし意味不明な場面ではあるけれど、マンカスの歌を楽しめるので許せる。泰潤マンカスの「ほぅら」と早口「グレートランパスキャット」が好き。佐久間タガーのバグパイプ本気吹き顔も可愛かった。
マンカスのリーダーらしさについては、これから出演を重ねるにつれてだんだん出てくるのだと思う。比較的若い方がマンカスをやることが多くなったので、みんなを引っ張るリーダーシップを発揮する役どころはなかなか難しいのかもしれないけれど、(特にデビューしたての頃はみんながキャッツの先輩だし)、泰潤さんはカジモドも素晴らしかったし期待してます。もっと慣れたら他猫たちの絡みももっと面白くなってくるだろうし、少し期間を空けてまた観たいなあ。
今回、泰潤さんの他に楽しみにしていたのは、佐久間さんのタガー!!!ユダでは苦しみまくっていましたが、タガーは自由奔放!!色気もありカッコ良いのに、やんちゃでかわいい一面もある。泰潤さんと同じ感想ですけど、意外と踊れてる笑 ペアダンスも自由すぎて笑った。わたしもタガーと踊りたい!!!
草場ミストも良かったです。なんて美しい軸のブレないフェッテ。いつもなんですけど、マジック後の布抱いてるミスト見ると泣いちゃいます。今回も泣いた。自信たっぷりなのかと思いきや、やっぱりちょっと心配だったんだなって。でもマンカスにやったなって感じですポンって肩叩かれてからの喜びとギューがすごい可愛かった。草場さん好きになりました。声は思ったより低めかな?パリアメで観れると良いなあ。
通路側じゃないから誰とも握手出来なかったのが悲しいけれど、それ以上に間近でガッツリ泰潤さん観てたから満足!!!!
キャッツは良いなあ。次はいつ観に行けるかな。
【2019/7/27】GOD OF STARS 食聖/エクレール・ブリアン@サヨナラ感はなくともこれが星組!
観てきましたー!!!!食聖はポスタービジュアル見た時から、どんな話なのかと思ってましたけど、いろんな意味で星組らしかった。
ヒャダイン氏作曲の主題歌がキャッチーなアイドルソングって感じなので、最初からグッと星組ワールドに引き込まれる!あらすじよく読んでなかったから、最初は何これ?って思ったし、みつる氏も出てくるし、天界てきな人たちたくさんいるし、Another World始まったのかと錯覚したけれど!笑
よくあるストーリー展開だけれど、主役から脇役までほぼみんな役名ついてるのも良いし、どのキャラクターも愛らしくて、本当のワルもいないのが良い。最初は、落ち着いた正塚作品が観たいとか、おちゃらけてない芝居してくれとか思っていたけれど、荒くれ者のエルベでなんとなくしっくりきたというか、これが今の星組にしか出来ない芝居と世界観だしこれでこのコンビは良かったのかもしれない。
次期コンビもプチお披露目で2人のシーンも多かったのも良かった!!ヘタレ眼鏡のロンロンと、クリスティーナのために奮闘するイケイケドラゴンを楽しめたのも一石二鳥。礼真琴さんは当たり前になんでもこなせてしまう方だから主演になったら良い人の役も観たいけれど、アルジェのような陰のある役もぜひ当て書きしてもらってやってほしいな。舞空さんはおそらく初見。まだ若いはずなのにセクシーめの役も出来るし、歌とうまそうなのでこれからがとても楽しみ!! 多彩な星娘たちの筆頭頑張ってほしいです。
大好きな瀬央ゆりあさんはキラキラアイドルのニコラス。次期体制になったら正二番手になるのだろうか。キラキラな役も好きだけれど、屈折した役をやってほしいなあ。こないだの梅芸で末席までハイタッチしにきてくれて以来すっかり大好きになった紫藤りゅうさん。プロデューサーの役、派手なスーツもくるりんな前髪も似合っていて良かったなあ。もっと歌声聴きたかった!!
ショーは酒井先生による、スペースなんちゃら。エクレール・ブリアン。映像見たときに、すごく既視感があって何だろうかって考えてみたら、レ・ビジュー・ブリアンだと気づいた。エストレージャスとかキラルに比べるとザ!王道!!!ボレロと黒燕尾は好きだった!黒燕尾の曲のアレンジがカッコ良い!でも、大人数の場面が多いように感じて、特に抜擢されてるなって感じる人もあまりいなかったので真ん中ばかり推してるわけじゃないわたしには少し物足りなかった。今までそんなことなかったのにプロローグではじめて自分の推しを見失うという経験をした。それくらい埋もれてる人多かった印象。
オペグラなんとなく覗くとだいたい朝水りょうさんが視界に入ってきて、大人数のなかでもグッと惹きつける魅力を感じた。前回もかっこよかったからなあ〜これからに期待。
全然サヨナラ感ない公演だったけれど、これも星組らしくてよかったかな。しんみりすると寂しいし、大団円のお芝居と王道のショー、これで良いのだ!って感じ。
今度は久々に他組観に行きます!
楽しみだなあ。
【2019/7/21】エビータ@好きの大渋滞
エビータ名古屋公演初日!観てきました。
エビータは芝さんをはじめて観た思い出深い作品。それが久々に名古屋で観れるということで期待値かなり高めで行きましたが、それを上回る素晴らしさ!!!既存のキャストも新キャストもみなさんハイレベル。
谷原エバ:圧倒的な歌唱力と美貌!!!のし上がっていくギラギラ感も素晴らしいし、燃えたぎっていた命の炎が病によって消えていく演技は圧巻。スコーンと伸びやかな歌声に説得力ありすぎて、2幕頭のバルコニーのシーンは鳥肌立った。"嵐荒ぶ日も"のフレーズの歌い方が好きすぎる。すごくしっくりきた。
北澤ペロン:名古屋初日がペロンデビューだったのですが、そんな風には微塵も感じさせない安定感。北澤さんが舞台に立つ姿を観るのもとても久しぶり。オールバックもお似合いでカッコ良かったなあ。
髙橋マガルディ:大好きです。いかにもうさんくさい感じも、自ナンバーを歌う時のドヤ顔も、全てがたまらなく好き。エバに踏み台にされるのも納得の小物感(褒めてる)
声の雰囲気は下村さんにかなり似ているような気がするからスカー様もみたい!!!
マガの出番後のアンサンブルもすごい楽しそうで、特にエバ基金の黒服の時なんて満面の笑みでわたしもうれしいです(?)
マガルディもペロンもだけれど、なんだかんだエバを愛していたのかなって思う。
わたしの推しマガでもあった内田さんはアンサンブル。結構目立つポジにいることが多くて、気付けば目で追っていた。
そして、わたしの推し芝さんのチェ。
冷静沈着な狂言回し。エバを見る目、声色。客席を通ってくる最初の瞬間から、すべてが空間をコントロールしていた。影の支配者って感じ。そして圧倒的なオーラとパワフルな歌声が本当に素晴らしかった。前回2007年の名古屋公演も観ていますが、その時は回を重ねるごとにだんだん歌のアレンジがすごくなっていて笑、それはそれで大好きだったんだけれど、たくさんの経験と年月を経て、あらゆるものを削ぎ落とした今回のシンプルなチェが、真っ直ぐでいてチェの生き様に深みを感じられてとても良かった。いつまでも観続けたい役。
これからデビューされるであろう、江畑さんも飯田さんも楽しみだなあ〜名古屋で短い期間の公演久しぶりなので嬉しい。
【2019/6/12S・6/16M・6/18S・7/2S】ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム・バージョン]@これはきっとジーザスとユダの愛の物語
大好き、JCS。
JCSは最初ジャポから入ったせいか長く苦手な演目だったのですが、ある時スッと腑に落ちるというか、この作品の面白さに気付けてからはお気に入り。
今回は公演期間が短くてほぼシングルキャストですが、毎日の公演での疲れも微塵も感じないみなさんの熱量も相まってどの回も本当に素晴らしかった!
神永さんのいつもビシッと決めてくるシャウトやロングトーン、なんであれほどまでに完璧なのでしょうか。ゲツセマネでは毎回こちらも息が出来なくなる。悩める青年ジーザスの苦しみが痛いほど伝わってくるし、死を覚悟してからの表情の変化、「無」の演技、観れば観るほど奥深くて面白いなあと思う。
佐久間さんのユダ。今回が初見です。神永さんとの組み合わせがバランス良いなあと思う。ユダもただの裏切り者ではなくて、ジーザスへの愛ゆえの葛藤や苦しみが伝わってくる。JCSってジーザスとユダの愛の物語でもあると思う。愛ゆえに、ジーザスを苦しみから救いたくて、ユダは自分の手を汚して、カヤパたちに引き渡した。もしかしたら、単純にジーザスの人気を疎ましく思ったこともあったのかもしれない。けれど、裏切りの後に残ったのは後悔だけ。でも、後悔の中にも、これは自分にしか出来なかったこと、自分の愛の深さゆえに出来たこと、そんな叫びを感じる。
ユダの自殺の前の、「あなたはなぜわたしを選ばれた」ってすごくつらい台詞。神がジーザスに十字架という最期を与えたように、ユダには裏切りの果ての自殺という最後を与えた。彼らは仲違いしたようでやはり繋がっているのだろうなあ。
スーパースターではうって変わって色気すごくてドキドキしてしまう。キャッツを経てダンスもより一層素敵になりましたね。
お気に入りは山田さんのピラト。聖書を読むと、十字架にかけたのは自分のせいじゃないよ~って責任逃れしていた淡々とした(私のイメージ)印象なのですが、舞台版はピラトなりの苦悩が伝わってくるので好き。鞭打ちのシーンからの「死ね」の絶叫が本当に絶品です。本城さんのシモンも良かった~!良く伸びる声!10年くらい前のジャポverでも本城さんで観てます。いつまでも衰えないってすごい(語彙力)
JCSの魅力は群衆にもあると思うのですが、流されやすい集団心理は現代にも通ずる部分があって、舞台上だけの出来事とは思えず胸に突き刺さる。ジーザスをたたえていたのに、打って変わって十字架にかけろと叫ぶ。群衆が渦を描くように、ジーザスを取り囲むシーンがあるけれど、その渦は混沌とした闇のようにも思えたり(オーバーすぎかな)する。結構アンサンブルさんが認識できたので、誰がどこにいるのかも探して楽しんでみたり。個人的に渡久山さんが背が高くて目立つ上にソロも良い声だし、鞭打ちのシーンも素敵な肉体美で、気付けば目で追う事が多かった。
後は、司祭の真田さんは普段は怖い顔して歌っているのに、群衆に紛れている時は市場のシーンもニコニコしていてかわいかった。ウミヘビちゃんの時も好きだったけれど、司祭でより一層好きになりました。
公演期間が短いのがもったいないくらいに素晴らしい舞台でした。またの再演に期待。その時はジャポverと一緒にやってほしいなあ。