Ich gehör nur mir!

好きな舞台を好きなだけ。わたしの観劇ライフはわたしだけのもの!

【2019/6/22S】レ・ミゼラブル@御園座

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やっと、レ・ミゼラブル観てきました。

 

今期最初で最後。こんなにプリンシパル全員素晴らしいなんてことある!?って戸惑ってしまうくらい皆さん良かったです。ダバダバに泣いた。

 

レミゼ初参加の方々も総じて素晴らしくて、特に伊礼さんのジャベールが印象的だった。特に好きだったのは、バリケードでバルジャンに逃がされるシーン。それまで自分の職務に真っ直ぐでブレの無かったジャベールにはじめて浮かんだ焦りと迷い。ここから下水道~自殺のシーンでの感情の動きがとても良かった。あと、カテコでの髪型かっこよすぎたのと投げキスが最高すぎて声出た。笑

 

海宝さんのマリウスはさすがの安定感。エポコゼが共に若い組み合わせで観たので余計にお兄さん感が強かった。マリウスの乙女心の分からなさ加減は何度観ても解せないけれど、海宝さんのマリウスなら何となく許せてしまう。笑 

マリウスは終始恋に溺れた人かと思っていたけれど、結局学生たちと共に戦うし、カフェソングでの1人生き残ってしまった悲痛な表情が見ていて辛すぎるくらいで、意外と男らしくて熱い人だったと改めて気づけて良かった。

 海宝さんは他のキャストとのバランスを見てもやはり今回で最後なんだなあとひしひし感じる。いつか他の役でも観れるかなあ。ジャベールとか?バルジャンも良いけど少し小柄すぎるかしら。

 

レミゼの登場人物は誰もが完璧ではなくて(バルジャンさえも)人間味あるから、観る時やその時の自分の気持ちや状況によって感じる事・感情移入する人が違うから面白い。バルジャンの死で感じる「赦し」にわたしの心も浄化されるような思い。これからも長く観続けていきたい作品です。

 

 

【2019/5/5S】ライムライト

ライムライト観てきました。

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少ない出演者で紡ぐ幻想的で美しい舞台。舞台の下手奥で演奏される音楽も素敵でした。石丸さんは端正なお顔立ちなのでこれまで2枚目の役の印象が非常に強かったですが、老紳士も良くお似合いでした。すべっている芝居?には胸がきゅっと締め付けられるような気持ちに何度もなったけれど。

矢崎さんを拝見するのはこれが初めて。物静かな?役どころだったけれど存在感もあり、声も真っ直ぐで美しい。とっても気になる俳優さんの仲間入り!他の舞台でもぜひ観てみたい。

実咲さんは退団してからの舞台を観るのはこれが初めて。みりおんのお芝居とても好きです。野々すみ花さんもどんな演技だったのかとても気になる。

吉野圭吾さんも相変わらずの濃さだったし、大好きな俳優さんです。ロカビリージャックも楽しみ。

いつも大型ミュージカルばかり観ているから、たまにはこういうのもいいなあと思った作品でした。

 

ところでこの舞台を見て一番印象に残ったというか、ふと何年も前に観たドレッサーという舞台のことを思い出しました。平幹二朗さんが主演の作品。あの舞台を観た当時、年齢も若かったので今ならどう感じるかなあ、また観たい。ライムライトも何年か後になってこうやって思い出す作品のような気がする。

 

 

 

【2019/5/4】アルジェの男/エストレージャス@星組全国ツアー初日!

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全国ツアー公演初日観てきました!!

霧矢さんのファン時代に観たアルジェの男と、前回大ハマりしたエストレージャスの二本立て。

 

アルジェの男はコッテコテの柴田先生の芝居ですね。衝撃のラストシーンが好き。後味悪いけれど、強烈なメッセージ性を感じるというか、いかにして死ぬかというのも男役の美学なのでしょうか。

礼真琴さん、歌も上手くて芝居も良い。エリザベートを自分のものにするためにアナ・ベルを利用する。野心に燃える熱い心とのし上がるために人をどんどん利用していく冷たさ、ギラギラ感がカッコ良い。ジュリアンに全く共感は出来ないけれど笑、カッコ良い男役像そのものって感じ。トップになったらなかなかこういう役はやらないだろうから貴重ですね。

愛月ひかるさん、最近宙組を観ていないのでしっかり拝見したのはこれが初めて。星組にあまりいないタイプの男役さん。ジャックは終始底辺から抜け出せない男というか、あれが彼なりの生き方なんだろうけれど、もっと上手く立ち回れる人だろうに。どこまでも黒い役良かったです。スタイル良くてそこにいるだけでハッと目を引く存在感もあるし、若手たちをきっちり締めてくれている。

音波みのりさんのサビーヌ、かわいくて大好きです。健気で真っ直ぐにジュリアンを愛している。ジュリアンが死んだらサビーヌはどうやって生きていくんだろうって考えただけで胸が張り裂けそう。衣裳どれもお似合い。

極美慎さんのアンドレ。いやー、めちゃ良かったです。静けさの中に渦巻く感情が見えて、ラストシーンはセリフもないけれど、鳥肌立った。小桜ほのかさんのアナ・ベルも儚い雰囲気がとても良くて歌もきっちり聴かせてくれて、だからこそほんと辛かった。この2人には幸せになって欲しかった。

朝水りょうさん、配役ちゃんとみてなかったのでもっと学年上の方が演じてるのかと思いきや!この先もっと色んな役で観てみたいなあ。総督夫婦の空気感とても良かった。

 

エストレージャスは疾走感があって楽しい!!!

礼真琴さんのBackをもう一度観れただけでわたしは大満足です。そして愛月さんの安定感さすがでした。真ん中がとても似合うし、若手の多いこの全ツメンバーを引っ張って行ってくれる存在。

前回観た時にずっとしっくりしてなかった、星サギのシーンはやっと納得いった。最後に後方から出てくるのはやはり主演(今回だと礼さん)であるべきとわたしは思う。

あと、中詰めの客席降りで、超後方かつ端席に座っていたわたしのところまで、紫藤りゅうさんがハイタッチしに来てくれた!大感動!推せる。(何の香水だろうとってもよいかおりした~笑)

とにかく楽しくて時間があっという間!初日だから挨拶もあり、最期はほっこり。これからも星組を推していきます。次はサヨナラ公演…退団者の発表もあり、今からさびしい限り。 

 

 

【2019/3/30S】ノートルダムの鐘@泰潤カジモド最後の日

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泰潤さんのカジモドラスト日でした。

名古屋公演もあとわずか、これで最後なのかなあ。できることならもう一度観たいですが。

前方センブロのとっても見やすいお席でした。最近気づいたのですが笑、カジモドを観るには正面が良いのね。

 

印象的だったのは2幕。

「石になろう」のラストのロングトーンはほとんどシャウト気味で、カジモドの怒りや悲しみがダイレクトに伝わってきた。そして、最後のセリフを言う時、涙を堪えたような表情、カテコでもとっても清々しい様子でした。カジモドをやり切ったって感じかな?

 

これまでずっと、カジモドについて深く考えることって実はなかったのだけれど、泰潤さんのカジモドに出会ってはじめて感情移入することが出来た。 

 

どのカジモドも好きだけれど、やっぱり泰潤さんのカジモドが好きだなあ。また観れますように!

 

【2019/3/24M】ロミオ&ジュリエット

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久しぶりに、顔面崩壊するくらい泣きました。ロミジュリ大好きです。

 

ベンヴォーリオの「どうやって伝えよう」のナンバー中に突如現れた思い出写真のスライドショーはいただけないが(もっと言うと携帯の設定もいらないが)、メインの若者たちみんな良かった。

ゆんロミオのただ立っているだけであの存在感。出演作品を重ねるごとに演技に深みも増しているし、なのに純粋な青年(少年?)を見事に演じている。歌もどんどん上手くなるし、ファンの人も応援していて楽しいだろうなあ。

木下ジュリエットは抜群と歌唱力の高さとピュア感もとっても良かった。トリプルキャストの3人の中では一番お若いんだったかな?これからの活躍に期待。ラストはほんとに泣かされた。乳母や両親など大人たちのシーンも良かったなあ。

脇を固める大人たちも、存在感と安定感バツグン。岡さんはすごく久しぶりに観たけれど、ジュリエットを想って歌うナンバー良かったです。(タイトルなんだっけ?)

 

アンサンブルの方々もダンスで魅せてくれてとても楽しめた(自分が踊るならキャピュレットが良いなあとか思いながら観てた。「今日こそその日」の振付かっこよかった!)

 

大貫死も、かっこよすぎる!!!一言も声を発しないから勿体無いけれど、カテコでティボルトとのイチャイチャリフトもニコニコ顔も見れたし、満足笑

 

そして、わたしの大好きなひらまきゅ。平間さんの演技大好きです。ダンスも目を引くかっこよさだし、マーキューシオの死は肩震わせて泣きました(隣の人ごめんなさい) 

やんちゃで喧嘩っ早くて情に厚くて友達想い。最期ロミオに、ジュリエットを愛し抜けって感じのセリフを言うのが泣ける。でも、本当なら死なずとも気づいて欲しかったから切ない。

 

現代バージョンは革新的だし、そういう舞台も必要だとは思うけれど、わたしは宝塚のクラシカルバージョンが好き。素晴らしい作品だからこそ、挑戦は他の舞台でやってくれ!と思ってしまう。いつかエリザもこんな風になってしまったらわたしは寂しい。

【2019/3/16】霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS

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普段はムラばかりなのですが、今回は珍しく東京へ!!2013年のロミジュリ以来3回目(その前は2005年のファントム初演というレベル笑)

 

エルベは、そもそもなぜこのチョイスだったのか笑 再演ものなら他にもあったのでは? 同じ船モノなら「愛するには短すぎる」が観たかった。

 

サヨナラ公演の再演だし、観なくてもラスト想像出来るとは思っていたけれど、本当に思った通りそのまんまの展開だった。

ロリアン演じる礼真琴さんの株が上がった作品かなあ。抑えた演技がとても良かったです。マルギットの兄(役)としての優しさも、カールの良き友になろうとしたところも、ひたすらに見守る愛、実際にこういう人いるだろうなあ、きっとみんなから報われてほしいなって思われているタイプの人。

カールはとてもとても浮いていた。紅さんは演技の引き出しが少ないのか、荒くれものの演技が痛くて。それがカールらしくて良いのかもしれないけれど。落ち着いた登場人物が多い中で、我が道を行くタイプ。カールなりの不器用な優しさもマルギットへの想いの深さゆえと思うとちょっと切なくなるが。

ところで歌の印象が全然なくて、ビール祭り?と主題歌くらいで、マルギットの元を去ってから一曲くらい葛藤の曲も歌っても良かったのでは?適材適所に定評のある、上田先生の演出プランなのかしら。

綺咲さんのマルギット、こういう役とても似合いますね。ブロンドヘアーで綺麗な白い服着て。その立ち振る舞いだけで育ちの良い娘なのがよくわかる。

船乗りチームは七海さんでさえもそんなに目立たなくて、ラスト銀橋で歌うけどそれくらい?瀬央さんと麻央さん以外誰がいたのか記憶がうっすらなレベル。ちなみにわたしの推しも船乗り役(バトンなど見せ場もあったのでよかった)素敵な人たくさんいるんだから、出来るだけみんなに見せ場があってほしいなあと思ったり。

 

エストレージャスは最高だった!!!!

星組節炸裂!!!とにかくずっとキラキラメラメラで楽しいー!!!って感じの王道なレビュー。中村先生の演出は何にも考えなくても楽しめるから好き。

今回、前から2列目だったんです。しかも通路そば。客席降りも最高だし、銀橋からの目線もたくさん降ってきてしあわせ。ぴーすけカッコ良いよ。惚れる。目線の送り方が素晴らしかった。

J-Pop多めなのもテンション上がってたのしい。TdVにはびっくり。なんか聴いたことあるなあと最初気づかなかった。

イケメンたちが次々に現れてカッコよく歌い踊る。娘役は可愛くて時にセクシー(フィナーレの背中があいたドレス素敵だった)それだけで十分なのです。

なんの曲なのかが分からないけれど、KPOPの場面の男役衆が良かったなあ。全ツもこのレビューだよね。メンバーが変わってどうなるのかたのしみ。

中詰め後の場面では退団者が一瞬フィーチャーされてうるっとなり、パレードでも華鳥さんのエトワールでうるっとなり、細かいことは忘れて最初から最後まで楽しかったー!!

 

エストレージャスのためにDVD買おうか迷い中。ずっと主題歌が頭の中をぐるぐる〜

 

【2019/2/24】ノートルダムの鐘@金本泰潤さんのカジモドがやっぱり好き

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何かに突き動かされるように、ノートルダムの鐘を観たくなって、すごく久々に前日予約した。結果、観に行って本当に良かった!

自分の気持ちとか大好きな出演者の方がたくさんいるとかいろんな相乗効果で、ここ最近で一番感動して一番泣けた。

 

佐久間さんのフィーバスと寺元さんのフレデリックの友情ではらはらと泣けてきて、その後のSomedayも良かった。佐久間さんかなり久しぶりに見たけれど、演技が細かくて好き。

 

舞台ってリピートするうちにストーリー展開に見慣れたり、お気に入りの俳優さんの動きを目で追っているうちに本筋を見落としてしまう。最近そういう状態に陥っていた。それって本来の楽しみ方と違うし、自分の舞台を観る姿勢を反省。

 

金本泰潤さんのカジモドが本当に素晴らしかった。カジモドの中では歌声とか演技とか初めて観た時の衝撃も含めて総合的に一番好き。

 

これまで、フロローに感情移入して色々考えさせられることは多かったけれど、この日は初めてカジモドに感情移入していたのかもしれない。

「天国の光」と「石になろう」の対比。素晴らしかった。

序盤は純粋なカジモドに対してかわいいなあという感想を抱いくのだけれど、MoSでの客席の空気をも変えてしまうような泰潤カジモドの圧巻の歌声とオーラには鳥肌だった。目つきや歌い出し、怖かった。

たくさん傷つき絶望し、もう何もしないと心を閉ざしたカジモドも、最後には大きな決断をする。何をもしなければ平和であったはずなのに。何かのメディア(かな?)で、カジモドもまた宿命に立ち向かっていくみたいなフレーズを最近耳にしたのだけれど、それがすごく納得いくような演技だった。

最初から最後までカジモドの心の動きがすごく自分の中でしっくりきたし、歌詞も演技も全てがダイレクトに感じられた。

 

久しぶりに、終演後呆然としてしまったというか、余韻の海に溺れたというか、すごく不思議な感覚だった。舞台を観るときっていつもこうありたいなあって自分の観劇姿勢を反省もした笑

 

泰潤さんがいるうちにまた観たいなあ。歌唱力も素晴らしいけれど、声質がとても好きなお方です。カジモド役の方にはそれぞれ魅力や持ち味があるけれど、泰潤さんのカジモドがいちばん好きです。