Ich gehör nur mir!

好きな舞台を好きなだけ。わたしの観劇ライフはわたしだけのもの!

映画館で『Endless Shock』を観てきた

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なかなか生で観る機会のなかった作品。

2週間限定で公開されていたので観に行ってきました。

 

素晴らしい映像とドローンを使用したらしいカメラアングルで、躍動感のあるフライングも間近に感じられた素晴らしかった。

 

劇中劇として次々と展開されるショーも、どれも趣向が凝らされており、BWミュージカルらしい衣裳や音楽を使った楽しげなダンスシーンもあれば、激しい殺陣や日舞などの美しくてカッコいい和のシーンもあり。特に太鼓がカッコ良かった!

 

堂本さんの歌も踊りも、演じる役柄の通りに周りを巻き込む引っ張る力が強くて、やはり真ん中に立つ人、第一線で活躍する人は違うなとしみじみ。コウイチのように新しいアイデアをどんどん思いついて挑戦している人なんだろうな。

 

他の出演者についても、ジャニーズの方々は普段から様々なステージに立っているだけあって、自己プロデュース力というか、魅せ方が上手いなと、名前も正直知らない方ばかりだったけど、目を引く方が何人もいたなあ。

 

ストーリーについては、あってないようなもので、これらのショーを際立たせるための手段に過ぎないように感じた。

ライバルのタツヤがコウイチの信念でもある"Show must go on"を破らせるために取った行動やその結果起きた悲劇も、階段落ちや血飛沫のための手段でしかないし、タツヤが改心するきっかけについても、個人的には腑に落ちずモヤモヤが残った。

 

まあそんなこと大した問題ではないし、そういう考察をする作品ではないので良しとして、エンタメの真骨頂ここにあり!といえる、素晴らしい作品でした。

 

いつか生で観てみたいなあ。

 

 

 

 

【2021/2/14M】ミュージカルパレード

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「暗そう」と思って避けていた作品。

沢山の人に、「観終わったら体調が悪くなる」と脅され、かなり構えて観劇したけれど想像以上に気分が悪くなった。

 

"パレード"の場面の美しい旋律、狂気的な紙吹雪。強烈なメッセージが全力でこちらに向かってくる。

プログラムで演出家の森さんが語っていた通り、不思議で不快な体験をした。こんな感覚初めてかもしれない。

 

アメリカでこの作品が生まれた当時もきっと、1913年に起きた出来事が未だ過去のものではなく現在も続いていることへの嘆きと世の中への厳しい問いかけの意味があったと思う。

 

2021年、当時から何ら変わっていないこと、形を変えてはいるものの、正義の名のもとに「私刑」が横行する世界だという事実を嫌と言うほど突き付けられる。

 

作中のセリフで知事が「2000年前に1人のユダヤ人が引き渡された」と、無実の青年を見放したピラトのようになりたくないと言い、一筋の希望が見える場面がある。

しかし、結果的に人々の憎しみの感情を焚き付ける事になり、キリストの時代から変わっていない結果になってしまった。

JCSを観たことがある人はピンと来るけれど、ピラトはジーザス(イエス)を引き渡す。その結果、彼は何の罪もないのに十字架にかけられる。

扇動された民衆たちは、自らが「正義」であると信じ、成し遂げたことに酔いしれる。たとえ結果的に正しい行いでなかったとしても、自分の目には真実として映っている。

 

インターネットやSNSなどでたくさんの情報が溢れ、何が真実で何がそうでないか見抜く力が求められる時代。

小さな呟きが大きな唸りとなり、結末を変えたであろう出来事がいくつか思い浮かんだ。

 

生まれや育ち、階級、職業、宗教が違えば、見えている世界、信じるものもそれぞれである。

作中の登場人物も皆、悪意があるわけでなく(ある人もいるかもしれないが)、自らの正義のもとに行動しているから恐ろしい。

誰が善人でも、誰が悪人でもない。

 

だからきっとこの先も変わらないし、変えることができない。「このような悲劇が起こらないことを願う」、なんて軽々しく言えない。

 

頭の中でずっと"The Old Red Hills of Home"が流れている。紙吹雪の光景が目に焼き付いて消えない。

答えの見つからない何かを求めて、自分がどこかを彷徨っている感覚。

 

✳︎

 

歌唱力と芝居心のあるキャストの皆様のおかげで集中して作品の世界に入ることが出来たし、そのおかげでここまで衝撃を受けられた。

特に、内藤大希さんが良かった。彼の歌でぐっと世界に引き込まれた。

 

そして、途中で拍手をさせない(出来ない)音楽のつくりがとても好みだった。

作品によっては、観る側が拍手しやすいように分かりやすい流れを取ることも多いだろうけれど、そうさせない・出来ないことが世界観に合っているような気がした。

 

長く続いて欲しい作品だし、観たことのない人はぜひ観てほしい。

また新たに素晴らしい舞台に出会えたことを嬉しく思う。

 

 

 

 

 

 

【2021/1/11】劇団四季The Bridge〜歌の架け橋〜(ライブ配信視聴)

ライブ配信で新作を観ることが出来るなんて便利な時代だ~

というわけで「Bridge」の配信を鑑賞しました。

 

ソンダン55ガチ勢(好きすぎて、東京・大阪・名古屋・全国公演・凱旋と追いかけまくった)の私が感じた率直な印象は、これまでのソンダンとはいろんな意味で全く違う作品!(タイトルも違うので当たり前か)

時折、振付や衣裳がダサい…などと気になるポイントは多々あれど、おいしいところがギュッと詰まった、新劇場のこけら落としにふさわしい作品だと思う。

 

以下、お気に入りのシーンをつらつらを書いていきます。

 

『遊園地のパレード』
とにかくこのナンバーが大好き。
四季でやらなくなってから観ていないけれど、
あの高揚感を久しぶりに感じられて嬉しかった。ロビーパフォーマンスが恋しい。

 

『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
達郎さんの歌声がとても心地よくて、田邊さんとはまた違うベン像。実際にも観てみたい。

 

『ア・ホール・ニュー・ワールド(アラジン)』
清水さんってオールマイティすぎて驚く。
あまりにもノーブルすぎて実際にアラジンをやるには向いていないけれど、しっとりアラジンの世界観に浸らせてくれる。

 

『アンダー・ザ・シー+パート・オブ・ユア・ワールド(リトルマーメイド)』
やけにキャッチーなアレンジとスタンドマイクが往年のアイドルみたい。

個人的にアースラ(青山さん)がアリエル(谷原さん)を差し置いてセンターで歌ってるのがツボだった。

 

はだかの王様~カモメに飛ぶことを教えた猫(ファミリーミュージカルメドレー)』
この場面はかなりお気に入り!ファミミュの曲はどれも耳なじみが良い!

特に大好きなジョン万とカモメを聴けて良かった。ジョン万の『心開いて』の手前?の

清水さんのソロかっこかった。

 

『異国の丘~李香蘭(昭和三部作メドレー)』
保科のセリフからの明日への祈りはすごくよかった。今でもたまにCD聴いては思いをはせる、ぜひまた再演してほしい作品のひとつ。

しかし、三代川さんのリナ、解釈間違ってると思うし、声とあっていないので違う人が歌ってほしい。
谷原さんの香蘭は圧巻だったし、グッと引きこまれた。いつかもし四季でやることがあれば、きっと谷原さんがやるんだろうな。清水さんと同様、歌声の幅広すぎてびっくりする。

『二つの祖国』からの『いつか』はベタだけれど、いい展開だった。達郎さんの歌声はα波的なもの出ていると思う。

 

『サークル・オブ・ライフ(ライオンキング)』
エアロビの衣裳にぎょっとした。振付考えるときには衣裳決まってなかったのかな。

 

ブエノスアイレス(エビータ)』
谷原さんってプリンセスもやれるのにエバみたいな役も違和感ないし、振幅が素晴らしい。周りのダンサーさんたちの衣裳と振付のアンバランスさはわざとなんだろうか…

 

『儚い喜び(アイーダ)』
新演出になって再演なんてことあるのかなあ…ストーリーも曲も装置も全部大好きだった作品。笠松さんと三代川さん(でしたっけ?)、元気すぎる気もしたけれど、良いナンバーだなとしみじみ。

 

『ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト(オペラ座の怪人)』
清水さんのMONTほんとうに素晴らしかった!
これに配信代金払ったと言っても過言ではないレベル。
歌ももちろん最高だったけれど、ショウ形式の次々に場面が変わっていく中で、あの空気感を一瞬で作り出せることが素晴らしい。
いつか本当にファントムとして出演してほしい。同じ枠は佐久間さんだよね?全く想像つかないから見比べてみたい(配信はなんで交互出演にしなかったのか…)

 

『自由を求めて(ウィキッド)』
アナ雪やるってことはもうやれないんだろうなと思いながらも、アイーダと並んで大好きだった作品。女性のナンバーを男性が歌うの好きだからこの演出は嬉しかった。

 

『ワン(コーラスライン)』
扇子振りながら踊るってクラブかな?元の振付から離れられないなら、踊らないでほしい。CFYもせっかく良いナンバーなのに元の振付に似ているうえにもっさりして椅子の使い方でちょっぴり残念だった。AAIPもしかり、いかに洗練された振付なのかを思い知る。

ごちゃごちゃ思ったけれど、ワンってありそうでない選曲のような気もするしこういうのは嬉しいのが本音です。

 

『生きているって素晴らしい(ユタと不思議な仲間たち)』
ユタのナンバーはどれも力にあふれていると再確認。この選曲も良い。全体的にナンバーは良いなぁって気がする。ソンダンシリーズはどうにも似たり寄ったりだし、65に至っては55と全く同じ演出入れてくるお粗末ぶりだったし。清水さんの踊り方好き。生でも早く観たいなあ。

 

内容は忘れたけれど、感動的なセリフで幕。

 

『ダンシングクイーン』

…は、著作権の関係でカット。
残念だけれど、全国公演に取っておきます。
ディズニーやALWなど映像配信が難しそうなナンバーもカットせずに配信してくれたことが本当にありがたいし、別の組み合わせでも観てみたいなという楽しみも増えた。

 

アーカイブも残してくださいとか、そんな時間帯に配信されても私は見れませんとか、

文句ばっかり言ってる人もTwitterで見かけたけれど、
こんな時だからこそ少しだけ心にゆとりをもって、楽しんだらいいのにと思う。

 

基本配信は集中力散漫になるので、観ないのですが今回は有意義な時間を過ごせた!
大満足!!!

 

【2020/12/27S】コーラスライン@日本特殊陶業市民会館

コーラスラインはいつもわたしに力を与えてくれる。

改めて強く感じた。

 

全国ツアー公演だからなのか、初見も人も多かったのか分からないけれど、

会場全体がオーディションに参加しているような一体感があった。

特にラストの合格者発表の瞬間、ピンと張り詰めた空気になったのが印象的。

 

急なキャスト変更で入った竹内さん、上川さん、恒川さん、三平さん。

特に三平さんのヴァルは、自ナンバー以外の場面でも目を引くし、

可愛らしさと芯の強さがしっかり表現されていて素晴らしかった。

 

個人的には宮田さんのキャシーがすごくよかった。

ショーストップになるくらいの拍手。あの会場にいた全員が、

キャシーの心からの叫びとダンスに魅了されたと思う。少し涙が出た。

 

こんな時だからこそ、「愛した日々に悔いはない」が胸に響く。

自分のいまの置かれた環境と重ね合わせて、少しだけ萎みかけていた心が潤った。

もっと頑張ろう、自分が選んだ道なのだから、と。

 

久しぶりに劇場に足を運んだけれど、生の舞台はやっぱり良い!

劇場が纏う独特の空気、舞台にだけ集中できる時間、これからも劇場に行く時間を大切にしたい。

 

【2020/9/21M】リトルマーメイド@大阪四季劇場

やっぱり、大好きです。

 

久しぶりの推し。

キラキラニコニコ笑顔で歌い踊る彼の姿はまぶしすぎた。ドキドキが止まらなかった。

ただひたすらに、「大好き」という感情が浮かんでは消え、それの繰り返し。

 

北海道に行くつもりだったけれど、なくなくキャンセルになった今年の冬を思い出した。

半年越しのリベンジができて本当によかった。

 

ゆらゆらと海底に沈んでいくエリックの美しさ。

二カっと笑った口元とひれを動かす所作がかわいらしくって目が釘付けになったフグちゃん。

誰よりも騒がしく面白顔でセバスチャンと格闘しているシェフ。「あーあ、イケメンがこんなことまでしちゃうなんて勝ち目ないじゃん、ずるい」というよくわからない気持ちが渦巻く。

フィナーレではエリックとアリエルの結婚を心から喜んでいるのが伝わってきて、思わずこちらも笑みがこぼれる。

ソロやセリフこそ少ないけれど、目が足りないくらい終始楽しませてくれる。

 

彼は来年、ハンスをやる予定らしい。

日本初演のオリジナルキャストで、しかも近年演じた中では最も大きな役。

純粋にうれしい気持ちと、遠くに行かないでって「ファンとしてはどうなの?」って言われそうな、くらーい気持ちも少しだけある。きっと開幕が近づいたら実感がわいて、楽しみになるに決まっているのに。

 

とにかく今年も彼の舞台を観れてよかった。

来年もますますの活躍をお祈りしています。

 

ただのラブレター笑

大好きです。塚田拓也さん。

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【2020/9/20】眩耀の谷〜舞い降りた新星〜/RAY-星の光線-

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当初持っていた3月の公演は中止、取り直した4月も結局中止となり残念ながら劇場で観ることは叶いませんでしたが、楽天TVの配信を視聴。

眩耀の谷は謝先生の世界全開って感じ。礼真が立ち上がる場面はなんとなく太王四神記を思い出した。

歌も芝居も素晴らしいトップコンビ。舞空さんの涙にこちらもついついもらい泣き。

将軍側やら部族側やらグループに属したガヤっぽい役がどうしても多い中、瀬央さんは有沙さんの配役も上手いなあと思った。有沙さんの語りと最後に正体を明かすところ、鳥肌立った。

宝塚を長く観ていて、舞台機構のトラブルに遭遇したことはなかったのですが、この日暗転のまま一時中断。一瞬配信が止まったのかと焦った。正直、自宅で見ていたから集中力が散漫になったけれど、再開後のグッと引き込む力は劇場にいた方々にはきっと届いただろうなと思う。

 

RAYは良くも悪くも中村先生ワールド全開。

どの場面も既視感がありすぎて、再演物だっけ?と首をかしげたくなるくらい。歌えて踊れるトップコンビなんだから、ぜひ藤井先生とか稲葉先生のショーが今後観たいもんです。次はロミジュリだし、オリジナルに期待。

 

 

 

 

 

 

【2020/7/4】海宝直人 & 森亮平 配信コンサート「Home Your Home」 vol.2 BIRTHDAY SPECIAL!!

7/4に32歳の誕生日を迎えた海宝直人さん。

バースデー当日に配信されたコンサートを視聴した感想をば。

 

海宝直人 & 森亮平 配信コンサート「Home Your Home」vol.2 BIRTHDAY SPECIAL!! 開催のお知らせ | NAOTO KAIHO official site

 

配信って苦手です。劇場や映画館といった場所は余計なものを遮断した空間だからこそ、集中して作品を楽しめる。家の中ではどうしても気が散ってしまう。

しかしながら家で配信を見ているってことを忘れさせてくれるほどに素晴らしい歌声、そして演奏でした。これほどまでに集中して配信見れたのは生まれてはじめてかも。

 

覚えている限りのセットリスト(間違っていたらすみません)

 

1.That's Life

2.Smile

3.Amazing Grace

4.ディズニーメドレー

A Dreams is a wish your heart makes

Can you feel the love tonight

The Beauty and the Beast

A Whole New World

You got a friend in me

5.命をあげよう(MISS SAIGON)

6.Still(Anastasia)

7.A Light in the Dark (TENTH/Next to Normal)

8.Run Away with me

 

Ec1.What makes a man?(ALLEGIANCES)

Ec2.Anthem

 

 

海宝さんといえば英語歌唱も非常に多いですが、ただ歌っているだけでなくて歌詞をきちんと読みこんでいて、言葉の意味を理解しているということが伝わってくる。だから心に響き、染み渡る。

もともとの才能ももちろんあるけれど、努力を重ねているさらなる高みへと進んでいく姿をいつまで見ていたい、応援したいって思います。質問コーナーの中で、劇団四季の作品ついての想いもいくつ話していたけれど、いつかまたカジモドをやってほしいし、ぜひビーストにも挑戦してほしい。きっと似合うだろうな、愛せぬならば聴いてみたい。

今回のセトリで特に好きだったのは、「命をあげよう」と「Light in the Dark」

やはり男性が女性のナンバーを歌ってくれるのが好きです。ミス・サイゴンはどうしようもなく辛く重い作品だけれど、美しいナンバーの数々が魅力的で引き込まれる。今年観ることは叶わなかったけれど、ぜひとも再演してほしいです。

N2Nは個人的にも大好きな作品だし、いまいちばん観たい作品のひとつ。海宝さんの「I'm Alive」がわたしのファン人生の始まりだったといっても過言ではない。ゲイブを演じる姿観てみたいな。

そして、海宝さんの十八番?「Run Away with me」も良かったです。わたし自身もこの曲を聴くたびに励まされる。海宝さんの訳詞も味わいがあって良かったです。

曲と曲の間のMCも楽しかったな。序盤でかなり解説(という名のオタクトーク)に時間使っていて、配分大丈夫?!って思ったけれど、海宝さん節全開な感じでわたしは結構好きだった。

 

お客さんからのコメントを読むトーク配信はこの先も視聴することはないけれど、コンサートスタイルはいまの状況が続く限り今後もあり続けるだろうし、取捨選択して配信を楽しんでいきたい。今年のうちに劇場行けるのかなあ…